日々是好日

ARTLOGUE CEO/編集長 鈴木大輔のブログです。

雑感「週刊ダイヤモンド 美術とお金全解剖」

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週刊ダイヤモンド 美術とお金全解剖
読了したので雑感を少々。


方方からツッコミは入るでしょうが、ビジネス系週刊誌がよくここまでまとめたなと思います。


ビジネス週刊誌ということもありお金の話しが多いのと、アートコレクターのエグゼクティブが多数出てきます。コレクターには勢いのある会社の経営者が多い。
石川康晴(ストライプインターナショナル)、松本大マネックスグループ)、遠山正道(スマイルズ)、前澤友作(スタートトゥデイ)、福武總一郎(ベネッセホールディンクス)、竹中平蔵慶應義塾大学


アートへのスタンスの違うアーティスト達へインタビューしているので、その対比がアーティスト達の目的目標の多様性を読者には感じてもらえるのではないでしょうか。
向吉悠睦(仏師)、猪子寿之(チームラボ)、近藤亜樹(画家)、小木曽誠(画家)、山口晃(画家)


一般の人には聞き馴染みのある日展院展など画壇がなぜアート業界からはディスられているかも分かると思います。ただ、画壇が互助会として機能していることがアーティストのセーフティーネットになっていることもあります。
 

ランニングのことを全く考えずに、おらが県にもと美術館を乱立させて疲弊する地方の美術館。結局、建てる時のお金は美術業界にではなく、ゼネコンや建業界へと行くだけなんですよね。平成5年以降、1/3程度にまで減少している文化関係経費のほとんどが文化施設建設費というのもいびつ。
美術館業界が税金に頼り切ってビジネスモデルも考えてマネジメント出来る人材がいないというのもいびつ。
PFI(Private Finance Initiative)など最近よく聞くけど、もう少しましになるのだろうか。


トータルとして、アート業界のことをざっくりと理解するにはいいと思います。


あとは、有識者達のツッコミを楽しみにしています。



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